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ニュース・コラム

山田マミのやっぱり、パリが好き

山田マミのやっぱり、パリが好き

フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!

バカンスはまだまだ続く

ヨーロッパ人大移動の8月を避けて、9月にバカンスに出る事にした。行き先はコルシカ島。そう、ナポレオンの出身地であります。

地図を見るとマルセイユからすっと2時間くらい、新潟から佐渡島へってな感じかと高をくくっていたら、なんと乗船時間10時間!到着場所によっては13時間と言われて愕然。日本までの飛行時間と同じじゃん。

夜出発で朝到着の船に乗った。

貧乏旅行なので、一番安い席「心地よい椅子」というクラス。行ってこれまた唖然。こんなところで一晩過ごすんですか?
なにが「心地よい椅子」だ!? 電気も消えず、エンジン音で寝られやしない。仕方ないから夜中に船内散策に出かけたら、上の階のソファーにあったマットが一つもない。

見渡せば、ソファーのマットを外してマイベッドを作って熟睡している人が沢山いるではないか!むむ、みんな船旅のエキスパートだな。だから階下の椅子席にはほとんど人がいなかったんだ。最初からマット目的でソファーに陣取る人たち、確信犯だ。正直者は馬鹿を見た・・・

仕方なく自分の席に戻ってどうにか朝を迎え、ふと後ろを見れば・・・椅子が壊されている。どうやったらこんな頑丈に固定された金具を外す事ができるのかしら?これだけの馬鹿力を夜中に出してまで心地良さを求めますかね? 公共のものを壊しているという良心の呵責はないんですかね?これがフランス人の底力かと、あきれるべきか、尊敬するべきか・・・

フランスでは主に牛は放牧されているんですけど、ここまで自由な放牧って見た事がありませんでした。道路に平気で牛がいるんですぅ~

牛に触っちゃったりして。相手も慣れたものでちっとも人を怖がらない。

夏のキャンプで疲れたので、今回は少し踏ん張ってモービルホーム。これなら雨が降っても大丈夫。ルンルンと中に入ってびっくり。小さい・・・。

キッチンもシャワーも完備されているのだけれど、小さい・・・。

ベッドを入れたら足の踏み場もなく、寝室は3つあるけれど、ここにどうやって8人が寝泊まりするのか・・・。荷物を置く場所なんてないじゃん。テントよりましだけれど、やっぱり隣の声が聞こえる。う~、贅沢は言えない貧乏旅行なのだ。

寒かったり暑かったり・・・

9月中旬なのに13度しかない・・・。ダウンを着ている人まで見かけた。へ?秋はどこに?もう冬?

かと思ったら下旬には暑さがぶり返した。異常気象だぁ~

フランスのナメクジってでかくて黒くて気持ちが悪い。雨続きだからあちこちで見かける。う~やだやだ

ナメクジも多いけれど、キノコも豊作。

ナメクジに頭を食べられちゃったキノコ。これ、おいしいんだけどな。ナメクジもおいしいのを知ってるな。

あのなあ・・・

確か引っ越し屋の広告だったと思うのですが、コンテナを持ち上げる相撲取りの図。図ではなくて立体の像だったりして。ちょっと勘弁してほしいけど・・・強さの象徴は相撲取りってことですかぁ?

KAWAII

新聞の第一面がこれだと、ちょっとこっぱずかしくなります・・・。

「KAWAII」に冠詞の「LE」がついているという事は、形容詞ではなくて男性名詞になってるんだ。3番目の写真は初音ミク。11月にシャトレ劇場デビュー予定。ちなみに「かわいい」のフランス語は「mignon/ミニヨン」。日本で流行るかな。

猫カフェパリに新登場!

カワイイ、ツナミはフランス語になり、ついに猫カフェがパリ3区にできました。フランスが日本に犯されていく~

1日、1万歩

フランスの保険協会の発表によると、健康を保つためには、1日1万歩歩かなくてはいけないそうだ。メトロニュース紙の第一面の風刺画には笑ってしまった。ソファーから冷蔵庫まで250往復しなくちゃいけなくて、食べ過ぎで具合が悪くなったという図。250往復か、と、我が家を見渡して、あら、うちなら1500往復じゃん。。。

今年のシャンパンは良いらしい

ワインの味は天候に大きく影響されて、毎年9月はその話題で持ち切り。ボルドーの一部では、収穫直前の嵐で被害を受けたとのニュースも聞いたけれど、北の方、シャンパーニュ地方では今年のワインの質は大変に良いらしい。2013年とかかれたシャンペンは、いつ頃から売り出されるのかな。メモしておこうっと。

9月の観光イベント

パリには何度も来て、ありきたりの美術館ではつまらない方へ。毎年9月中旬の週末は、歴史的建造物公開日。これはフランスだけでなくヨーロッパのほとんどの国が参加しています。美術館でも特別イベントが催されたり、大統領官邸のエリゼ宮などいつもは非公開の建物に入れて、しかも無料!最近はこの日を狙ったツアーが増えていて、2時間待ちは当たり前という感じですが、見る価値は十分。今年は30回目を記念して、レトロなパリの写真集も発売されました。左上の写真は、1935年のトロカデロ。現在シャイヨー劇場のあるところです。

山田マミ プロフィール

幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。