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ニュース・コラム

山田マミのやっぱり、パリが好き

山田マミのやっぱり、パリが好き

フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!

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ノエル一色

オペラ座ガルニエ宮のツリーは、今年も赤かった

新年よりもクリスマスが大事というフランス人。キリストの誕生日だけれど、宗教色よりイベント性が高くなりつつあるように感じる今日この頃。クリスマス商戦に煽られている感じで、街も店もノエル一色。不況といえど、財布の紐が緩くなる隙を狙って、あの手この手で客をおびき寄せる。

大型スーパーでは、大きなクリスマスツリーが。その横にはサンタさん宛のポストまであった。もちろんその後ろには所狭しと置かれた商品のツリー。

こちらはサンタ列車があるショッピングセンター。子供の笑顔を見たら、プレゼントも奮発したくなってしまう。

ノエルのイルミネーションとクリスマスマーケット

凱旋門からコンコルド広場に向かいました

ジョルジュ・サンク駅付近にある映画館ル・バルザック。流行にとらわれない上質の映画を上演する映画館。大型チェーン映画館に押されているけれど、どうにか頑張っている模様

ヴィトンは白く輝き

フーケッツは外装工事中

あら、歩道に手形が。誰のだろう

今月亡くなったジョニー・アリディの曲が流れた途端、店員が手拍子で客を迎えるというパフォーマンス。ノリノリですわ。香水のチェーン店セフォラにて

レペット

サッカーチーム、パリ・サンジェルマンのショップはいつも混んでいる。有名選手を高額で引き入れているから、グッズの売り上げも良好。さすがアラブの資本だけある。

さすがセレブのモンテーニュ通り。金色に輝いていました。

あら!?店が…ない。今年はシャンゼリゼ大通りにはクリスマスマーケットがない!!!ジョニー・アリディの葬儀のためにお店が撤去されたわけじゃあるまいし、なんで~?寂しいよ~

チュイルリー庭園の大観覧車は健在

クリヨンホテル

ジョニー・アリディの葬儀が行われたマドレーヌ寺院

通りによってイルミネーションが変わります。

オスマン通りのイルミネーション、シャンゼリゼに負けじと頑張っています。

枝垂れ桜みたいなネオン

それでは年末恒例の動くウインドウ、ギャラリー・ラファイエットから

今年のテーマは「鳥」。来年の干支の「犬」にして欲しかったけれど、フランス人に東洋の暦など関係ないのね。
子供が歓声をあげているけれど、なんで?指を指す方を見たら、おおなんと!これは鳥のジェットコースターではないですか。あまりの素早さに追いつけない。よく見えなかった方は次の動画をどうぞ、

どのウインドウにも鳥が飛んでいる。あら、君、何しているの?餌をついばんでいるの、それともキツツキごとく屋根をつついて穴を開けようとしているの?

ギャラリーラファイエットの内部は必見!

そしてプランタンデパート

人形がたくさんあって、夢いっぱいのウインドウ。今年はプランタンの方が好きだったな。

シャトレ・レアールにクリスマスマーケットがあると聞いて行って見たけれど、期待はずれ

市庁舎前のスケートリンクもシャンゼリゼ大通りのもなくなって、新しくできたレアールのショッピングセンターには、こんな小さなリンクしかない。ないよりましってか。

少し離れた広場にあったクリスマスマーケット。
小さな広場だから、20店舗くらいしか出ていないし、人も少なくて活気がない。来た時間が悪かったのかな。クリスマスマーケットよりレ・アールのショッピングセンターの方が面白いってことか。。。。

とりあえず、サンタクロースはいる模様

楽しいけれど、ちょっと苦痛なノエルの食事

フランス人の胃は頑丈だ。ノエルともなると、みんな気張って高級料理や、 七面鳥丸ごと一羽とか肉の塊がどーんと出て来て、どう考えても全部食べきれない量のはずなのに、終わってみると皿の上には骨しか残っていない。お代わりを勧めて断る人はほとんどいない。前菜にキッシュ、あるいは生牡蠣10個くらい平らげてから、肉の塊200グラムはありそうなのをペロリと平らげ、チーズを3種類くらいどさっととって、甘ったるいケーキを食べて、コーヒーで締める。もちろんシャンペンに始まってワインの瓶が軽く空く。
この一食だけでもきついのに、両親が離婚している人は、パーティを4回以上ハシゴすることになる。核家族が主だから、まずは恋人との食事、そして自分の両親とその親戚の食事会だけれど、両親が離婚していれば、父側、母側それぞれの食事会に、恋人の両親も離婚していればさらに増えるわけで、その上に友達とのパーティを入れればスケジュール調整だけで頭が痛くなってしまう。 しかも、コレステロールの多い食事の連発だから、高級フォアグラに対抗できる肝臓が出来上がっていること間違いなし。
5つのパーティをはしごした知人に聞いたら、フォアグラに牡蠣、メインが肉で、シャンペンにケーキと、どの会食もほとんど全て平らげたと、出っ張ったお腹を見せてくれた。
この6日後の大晦日も新年を祝う豪華な食事を取るし、年明けの6日はガレット・デ・ロワというお菓子を食べる伝統があるから、こうして胃は拡大し続け、いずれはあのメタボ体型になるわけね。納得。

ダンススタジオ・メナジュリ・ドゥ・ヴェール、ホールの片隅にひっそりと。飾り付けはまだなのかな。

山田マミ プロフィール

幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。

 
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