ひとつは、Clore Studioと呼ばれる、オペラハウス上層にあるリハーサル・スペース。通常はバレエのリハーサルに使用されているが、200人収容可能なこのスペースでは、小規模なパフォーマンスやトークイベントなどが行われることもある。
もうひとつのLinbury Studio Theatreと呼ばれる客席数420の小劇場は、ちょうどメインのオペラ劇場の地下にあり、教育イベントや新作の実験上演、外部カンパニーの公演など、なかなか面白い公演が行われている。
今回は後者のLinbury Studio Theatreで、英国を代表する振付家の一人、Shobana
Jeyasinghによる新作のプレミア公演を鑑賞した。
インド出身でロンドンを拠点に活躍するJeyasinghは、インディアン・ダンスを基盤に、知的で力強く、エッジの効いたコンテンポラリーの動きやクラシックのテクニックを取り入れた振付で評価の高い振付家で、1995年には大英帝国勲章MBEも受勲している。
今回の新作、「Just Add Water?」は、いろいろな意味で衝撃的なダンス作品だった。
まずは、そのテーマである、「食」。あまりにも身近な題材だけに、ダンスという形を通して改めてその問題を突きつけられた体験自体がショッキングだった。