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ニュース・コラム

山田マミのやっぱり、パリが好き

フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も,山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。
動画によるダンス映像の配信も見所です!


マークから動画をお楽しみいただけます。

動画をご覧いただくにはQuickTimePlayerが必要となります


 
幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。
 
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2009年1月2日

「雪だっ!!!」

フランスでは、お正月よりもクリスマスが大事。だから、クリスマス前後に休みを取って、そのあとは12月31日まで働いて、1月1日はさすがに祝日なので休んで、1月2日から出社です。この習慣が日本人にはつらい(とほほ・・・)。その新年明けての初出社の日、パリはうっすらと雪で覆われました。きれいだけど、寒い!これからもっと寒くなるらしい。



 
2009年1月6日

「さぶ~~~い」


パリは寒波に襲われています。シベリアの寒気が降りてきたとかで、パリでも最低気温がマイナス9度。郊外ではマイナス12度!日中も気温が上がらずマイナス7度でした。
冬のチュイルリー庭園を訪れてみました。真っ白!夏とは大違いで、人がほとんどいません。半そでのTシャツに短パン姿でジョギングする人を見かけました。どういう身体の構造をしているのだか、、、???




お庭は真っ白、池も凍って、鳥が池の上を歩いています。夏には奪い合いの椅子に座る人もなく、寂しそう・・・・・。





   

 
2009年1月7日

「SOLDE!」

さて、今日からソルド、冬のバーゲンです。しかし、寒い。とにかく寒い。外はマイナス9度。朝8時から始まったソルド。友人は出社前に行ったと言うけれど、私にはそんな元気はありません。朝8時と言ったらまだ真っ暗でしょ、それに寒いでしょ。バーゲンどころじゃあありませんわ。



おやおや、旅行会社もバーゲンをするんですねえ。



例年は30%引きから始まるバーゲンですが、今年は初日からいきなり50%引き、70%引きのものもありました。良いものが欲しければ、やっぱり初日に行かなくっちゃというわけで、人ごみが嫌いな私も、初日から3日間走りまして、前から欲しかった靴を3足、60%引きでゲット!スカートとTシャツも半額で買ってホクホク。不況と言うけれど、安ければ買うのです。そのせいか、今年の冬期の売り上げは昨年以上に好調だったとか。
 
2009年1月8日

「冷凍庫の中のフランス」

それにしても寒い!バーゲンで懐も淋しくなりましたが、それ以上に寒い。この寒さで電気の消費量が過去最高とか。日本では夏のクーラーで電力会社がパンクしますが、こちらでは冬の暖房でアウトです。
でも、人間って良く出来てる。数日この寒さの中にいたら、今日のマイナス3度という気温が暖かく感じられるようになりました。自分の環境対応機能の早さに驚いています。手袋なしで出かけちゃったもんね。マイナス7度だと、息を吸うと鼻が痛くなりますが、マイナス3度だと大丈夫。とはいえ、雪を知らない地中海側のマルセイユに10センチの雪が降ったのには驚きで、フランスはまさに冷蔵庫、いや、冷凍庫の中にいると言う感じ。5日に降った雪が溶けず、そのまま凍り、公園の歩道は白いまま。これは1981年以来の出来事とかいう話も聞きました。こうなると今年の夏は猛暑かしら?



 
2009年1月10日

「マニュエル・ルグリ引退、その後は?」

今日の新聞に、オペラ座のエトワール、マニュエル・ルグリが5月15日のオネーギンを最後に引退し、2010年9月からウイーンオペラ座バレエ団のディレクターになると言う記事が載りました。ヌレエフによってパリオペラ座のエトワールに任命されたルグリ。ダンサーとして申し分のない彼が、今後は110人のダンサーを率いることになります。契約は5年間の予定。ダンサーから振付家へ。今後の活躍が楽しみです。


マニュエル・ルグリ最後の公演となるオネーギンの垂れ幕。
 
2009年1月24日

「フランス南西部、嵐に襲われる」

フランス南西部で嵐があり、森林の70パーセント近くが壊滅状態。鉄塔も倒れ、この寒空の中、何千もの家庭で電気が不通になりました。風速137km/hを記録したとか。日本で言えば大型の台風通過というところでしょうが、フランスには滅多にない嵐。これも地球温暖化のせい?



 
2009年1月29日

「jeudi noirジュディ・ノワール、魔の木曜日」

サルコジ政権になってから、ストライキが増えました。今日はフランス全土の公務員たちが一斉にストライキ。このところ、ストライキと言えば木曜日に行われることが多かったため、ジュディ・ノワール、黒い木曜日という言葉が定着。教員削減反対、郵便局の民営化反対、病院の医師の削減反対、その他とにかくサルコジ政策に反対しての大規模なストライキ。とはいえ、ストを予想した大統領が、就任後真っ先に可決させたサービスミニマム制度のおかげか、パリではさほどの混乱もなく終了した感じでした。サービスミニマム制度とは、ストをしても良いけれど、最低限のサービスは提供しなくてはならないということ。つまり例えば、交通機関が完全麻痺という事を避ける制度です。この法案を可決してしまったらストライキの意味がなくなってしまう!という野党と国民の反対を予想して、皆がバカンスに出てしまった夏休み中にあっという間に可決してしまいました。さすがサルコジ大統領。抜け目がない!この制度のおかげか、いくらストライキをしてもびくともしないサルコジ政権にあきらめ感が広がり、その上、ストライキの度に給料を減らされてはたまらないと思う人が増えたのか、パリの地下鉄はほぼ平常通りの運行。郵便局もどうにか開いていたし、こんな日にいつもの何倍もかけて通勤するのは馬鹿馬鹿しいと休暇を取った人が多かったからか、あまり混乱なく終わってしまった感じ。地方によっては、最大規模のデモが行われたとか、サービスミニマムくそくらえで交通機関が完全にストップした地方もあったようです。

 

ストライキで迷惑をこうむるのは観光客。何ヶ月も前から楽しみにしていたのに、美術館には入れない、劇場も閉まってる、道路は混乱、帰国したいのに飛行機がキャンセル。。。。。オペラ座の公演は、返金してくれるものの、振り替えてくれないのが難。ラッキーだったのは、ピナ・バウシュの公演が予定通りに行われたこと。テアトル・ド・ラ・ヴィルに感謝。
パリ市内は静かだったように思ったけれど、ご覧くださいこのバスの列。これは、かの有名なオペラ通り。この大通りが大型バスに占領されて、一般車は入れない。どうりで静かだったわけだ。このバスは何?って、これは、デモに参加した人たちの送迎バス。こうしてわざと道路を封鎖するのもひとつのアピールなのです。そして今回は、昨年秋以来の大規模な抗議行動だったのだそうです。

 

 
2009年1月30日

「あの~、こういうの、困っちゃうんですけどぉ~。」



パリの地下鉄の通路にあった比較的低価格の商品を売るスーパーの広告。冷凍チャーハンに、冷凍春巻き。その後ろには「ももかわ」と書かれた赤提灯。もう、中国も日本もごちゃ混ぜ。それにしても、「ももかわ」ってなんじゃい? お箸まつりだと? こっちのチャーハンは、お箸で食べるの大変なのよ。お米がくっつかないから。2個買うとお得だって?ふ~ん。でもさ、「ももかわ」の赤提灯だけは勘弁してほしい。。。お願いだから。。。。。こういうのを見ると、途方に暮れちゃうんです、私。

 
2009年2月7日

「ノルディック・スキー」

スキーといえば、リフトに乗って高い所から華麗に滑り降りるものと思っていらっしゃる方。実はスキーにはノルディック・スキーというのもあるのです。フランス語では、スキー・ドゥ・フォン(ski de fond)。早い話がスキーのマラソンです。マラソンと聞いただけでぞっとされる方もいるかと思いますが、傾斜の緩やかな森の小道を森林浴をしながら滑るのは、何とも気持ちの良いものです。寒いのは滑りはじめの5分だけ。その後は身体がぽかぽかしてくるし、きーんと冷たい空気を鼻から吸うと、まず木の匂いに頭がすっきりし、肺までリフレッシュしてきれいになった感じがします。学校の授業とは違うから、疲れたら日だまりで一休みするのも気持ちがいいです。空気が冷たいので鼻水はたれますが、、、。フランスではそこそこ流行っていますが、日本ではマイナーみたいですね。昨年長野の白馬辺りで探しましたが、オリンピックに使われたスキー場が1カ所あるのみとなっておりました。今日はこのノルディックスキーを紹介します。



木に向かって走る2本の線。この溝にスキーを入れて走るわけです。この線がくっきりしているという事は、メンテナンスが行き届いているという事です。2本のスキーを平行に入れてこの線に沿って滑るのがクラシックスタイル。溝に沿わずスケートのように雪を蹴りながら滑るスタイルをスケーティングと言います。ちなみに、入場料は1日券で6~7ユーロと、お安く出来ています。



   

それではスキー場内の様子をいくつか。



枝の周りに雪が凍り付いています。きれいですね。今年は雪が多かったので、スキーファンには嬉しい冬でした。昨年11月下旬から雪が降りましたからね。





スキー場は、午後4時半から5時の間に閉まります。といっても入り口を塞いでしまうわけでもないし、リフトに乗る必要もないから時間を過ぎても滑れる事は滑れますが、お勧めしません。山の中は街灯はありませんから、日没後は真っ暗になってしまいますし、場所によってはオオカミが出る所もあります。山の中ですから、、、。それからどんなに平坦な所でも、コースから外れないようにしてください。草原だと思ったら池だったり、ほんの数メートルの高さの小山の雪が崩れて埋もれてしまう事もありますから。

天気の良い日のこの景色は最高でした。



この写真は、グルノーブルから30キロほど離れた所です。切り立った崖がすごい迫力でした。



 
2009年2月10日

「パリ市庁舎前のスケート場」

毎年恒例のスケート場。今年はパリ市庁舎前の他に、モンパルナス駅前とミッテラン図書館横の3カ所に出来ました。これはパリ市庁舎前です。
初心者もいますが、セミプロもいるので見ていて楽しいです。



   

 
2009年2月24日

「再びパリ市庁舎前」

だいぶ日が長くなりました。今は午後6時。暖かくなって来たので、氷が融け出しています。メンテナンス用の機械は、後部にぞうきんが付いていて、これで余分な水を取り除くみたいですが、このぞうきんがなんだかかわいかったです。子供用リンクは小さいので、お兄さんがせっせと木のモップで水をかき出していました。おこちゃま用のかわいいスケート補助具も台の上で一休み。

 

 

 

そしてお掃除が終わったとたんに飛び出してくる若者達。注目したいのは、中央の白いトレーナーの二人。まもなくヒップホップのスケート版が誕生する予感。

   

くるくる回る人、後ろ向きに滑る人。すごいスピードで人の間をくぐり抜けて行く人。いろんな人が好き勝手にやっているのにあまり大きな事故がないというのは、いつ見ても感心します。

   

そしてあと1週間でこのスケート場もおしまいです。でもメンテナンスは 最後まで気が抜けませんね。ご苦労様です。
 




 
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