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ニュース・コラム

山田マミのやっぱり、パリが好き

山田マミのやっぱり、パリが好き

フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!

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1月1日 明けましておめでとうございま~す!

明けましておめでとうございま~す!今年もよろしくお願いいたしまっす。で、年明けのパリの喧噪をお届けします。

この騒ぎはいったいなんだ?って、みんなが町中で「明けましておめでとう!ボンナンネー」と叫んでいるのです。フランスでは大晦日の夕食は、シャンペンとフォアグラで始まるような豪華な食事を食べる習慣があります。我が家でも豪勢に食べて、さて街に繰り出すか、と家を出たのがちょうど真夜中。突然、街自体というか建物自体がわさわさし始めて、一瞬何が起こったんだろう?と、辺りを見回すも、いつもの街並が広がるだけ。しばらくしてようやく窓から叫んでいるのだということに気がついた。パーティーの真っ最中なのかな、アパートの窓から街行く人におめでとう!って叫んでいるのです。

不況をぶっ飛ばすかのような叫び声があちこちから聞こえてきます。(それともやけくそ?)それに合わせて、メトロの運転手もクラクションを鳴らしたりして。

バスティーユ広場。もう少し何かあると期待したのですが、とりあえず繰り出したという人でごった返し、立ち話して飲んでいるだけでした。広場は車両進入禁止とかになってみんなで踊っている図を想像したのですが。。。。。結局カフェごとにそれぞれで盛り上がっているという感じでした。日本のように、お正月をみんなで祝おうという気はないみたいですね。

1月3日 オペラ・バスティーユのクリスマスツリー

白鳥の湖を観にバスティーユのオペラ座に来ました。今年のクリスマスツリーはブルー。シックな感じです。

1月12日 ソルド開始!

始まりました、ソルドが。初日に繰り出してみたのですが、列を作るでもなく、いまいち盛り上がりに欠けるような気がしました。

レペットですが、ウインドウにはトウシューズの山がバーゲンという旗と共にか飾られているので、トウシューズがバーゲンだ!と期待した方もいたようですが、あいにく街を歩く靴だけがバーゲンの対象でした。

バーゲンにはいろいろと規則があるようです。
*店内の全商品が対象になるわけではないし、同じデザインでも色によって対象外ものもあります。
*商品に表示されている値段が正しいので、例えば店側の間違いで50ユーロのものが45ユーロと表示されていたら、45ユーロで買えますので、同じ種類の別の商品を見て金額を確認しましょう。
*バーゲン商品は原則的に交換も返品/返金も出来ません。また、店側がバーゲン商品を試着するのを拒否する事も出来ますので、気をつけてください。

1月15日 警察がいっぱい!

夜8時頃にエトワール広場に行ったら、パトカーや警察のバイクがうじゃうじゃ。何があったのか知りませんが、警察の車に護送されたバスには、多分チュニジアの国旗を広げた人が見えました。チュニジアでは暴動が起こっていますものね。

1月16日 久々の青空!

冬の太平洋岸にすんでいる方にはこの感動が伝わらないかもしれませんが、パリの冬は長くてどんより。青空なんて見えた試しがありません。それが、今日は暖かく、しかも青空が広がるお散歩日和。早速ヴァンセンヌの森に出かけたところ、皆考える事は同じ、混み合っていました。

森の近くにあった建物。
珍しい装飾ではなくて、建物が崩れるのを防ぐために木で補強してあるのです。この建物は、アフリカからの留学生を受け入れるアパートだったのですが、アフリカ側が家賃を払わなかったためにパリ市に差し押さえられ、すんでいた人は強制撤去されたようです。詳しい事はわかりませんが、古くからのアフリカ留学生の一つの歴史が消えました。

1月18日 ガレット・デ・ロワ

1月はガレット・デ・ロワお菓子を食べる習慣があります。丸いお菓子の中に小さな人形などを隠しておいて、人数分に切り分けて、人形が当たった人が王様の冠をかぶれるという遊びです。写真は食べ終わった後の残骸ですみません。どうも写真を撮る事より食欲に走ってしまうので、写真は後回しになってしまうのだ。。。。。で、今日の王様はエティエンヌでした!

山田マミ プロフィール

幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。

 
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