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ニュース・コラム

山田マミのやっぱり、パリが好き

山田マミのやっぱり、パリが好き

フランス・パリ在住の山田マミさんが、現地発信の最新ダンス情報をタイムリーにリポート!
ダンスだけでなく、ワイン、フェスティバル、市場などなど、パリっ子たちの日常生活も、
山田マミさんによる独自の視点でお伝えします。動画によるダンス映像の配信も見所です!

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オニール・八菜さん大活躍のラ・バヤデール

プルミエール・ダンスーズに昇進が決まったばかりのオニール・八菜さん。ドロテ・ジルベール(ニキヤ)とマチアス・エイマン(ソロル)相手にガムザッティを見事に好演して、会場からは大きな拍手。エトワールへの道のりを着実に歩んでいる。

同時期にオペラ座ガルニエ宮では現代バレエ3本の夕べ。クリストファー・ウィールドンの「ポリフォニア」、ウエイン・マクレガーの新作「アレア・サンズ」、そしてピナ・バウシュの「春の祭典」。

「春の祭典」の前の休憩は、早めに切り上げて客席に戻るべし。裏方さん総出で舞台に土を引く作業は必見。毎回拍手が沸くほどなのだ。

そしてダンサーは、エネルギーを使い果たして放心している。

ベルサイユ宮殿のオペラ座では兼井美由季さん

夜のベルサイユ宮殿!

宮殿の手前右手にロイヤル劇場があって、コンサートやバレエ公演が催されている。

これがエントランスホール

まるでシンデレラが降りてきそうな階段の前のスタンドが神々しい。

何かとっても神々しいと感動するのは私だけでしょうか。ちなみにオーケストラ席は長椅子。これにはちょっと驚いたけれど、すごくゆったりとってあって、気持ち良し。
今夜は、マランダン・バレエ・ビアリッツの「美女と野獣」。

しんがりを踊った兼井美由季さんを公演後にパチリ。前作の「サンドリヨン」では、清楚なシンデレラを演じ、今夜は全体をまとめるストーリーテラーとして、舞台を引き締めていました。

アントニオ・ガデス舞踊団パリ公演

カジノ・ド・パリで行われたアントニオ・ガデス舞踊団公演。ガデスが亡くなってもう10年も経っているけれど、ガデスの精神は生きていた。演目は「フラメンコ組曲」と「カルメン」。昔、「カルメン」の映画版を見て衝撃を受けたのを思い出したけれど、この舞台版も素晴らしい。

劇場のホール
ちょっと驚いたのは、ポップコーンを食べながら鑑賞している人がいて、映画じゃないんだから!と叫びたくなった。

クリスマスツリー比べ

オペラ・バスティーユ劇場のクリスマスツリー。例年通り、青い。

ガルニエ宮のクリスマスツリーは、ホールの照明が暗いからか、なんか地味。昔のトウシューズがいっぱいぶら下がっていたツリーのほうがよかったのになぁ。

ガルニエ宮のショップの入り口のツリー。これはカワイイ。

ガルニエ宮ではいつも通り、衣装の展示。青く輝くチュチュが素敵!

今年のお気に入りは、シャトレ・レ・アールのショッピングセンターのホール。ちょっとかわいいじゃん!と」るんるんしたものの、センター内は工事中で通路が迷路。出口がわからず、同じところを何度もウロウロしてしまった。ようやく外に出てみると、

工事はだいぶ進んでいるみたいだけれど、

公園も含めて完全に仕上がるのは2018年だと。なんと7年にわたる大工事。

こんなに暖かくていいのかぁ~!

国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21=気候変動パリ会議 )が11月30日から12月12日まで厳戒態勢の中、パリで開かれた。

世界各国の首脳が一堂に。あら、安倍首相が写っていない。端の方だったのかしら。(Direct Matin紙より)

暖かいのは気持ちいいけれど、めちゃめちゃ暖かくて、こんなんで本当に良いのだろうかと心配してしまう。

店頭にもみの木が並び始めたけれど、師走の実感がわかない。セーターを着てコートを着たら汗をかいてしまう。街では袖なしの人や半ズボンの人もいるし、知人は先週カンヌで泳いだってはしゃいでいる。まあ、ガイジン体温高いからね~

エッフェル塔からもメッセージ発信

パリ市庁舎前は環境取り組みイベント真っ盛り。

花の形をしたソーラーシステムも可愛いけれど、身近なところではやっぱり電動自転車。

間もなくパリ市の貸自転車に登場するらしい。これはありがたいけれど、バシバシ盗まれるような予感。

夜の照明も綺麗だったのでパチリ。

ブクブク泡の出る緑のガラス。パリもブクブク泡の中。

無料休憩場みたいけれど、環境に優しい装置の説明がいっぱい展示してある。

メトロもCOP21

パリの交通機関を経営するRATPもCOP21参加して、セバスティアーノ・サルガドの写真を掲載。写真ひとつでホームの雰囲気が変わる。

メンテナンスの資材置き場が横にあっても、和む。

山田マミ プロフィール

幼少よりダンスを始め、80年代はアメリカに没頭するが、今は亡きダンス・ア・エックスでローザスの「オットーネ・オットーネ」を観て、ヨーロッパの歴史の深さに圧倒され、フランスに移住。しかし、言葉の壁に阻まれ、英語圏への脱出を計画。ところがその矢先、腹ぺこで歩いていた私に「ヴォワラ、マドモアゼル」と林檎を差し出してくれたおじさん。レストランに仕入れる林檎が1個足りなくなってもいいのかしらと心配しつつも感動!もしかしたらフランス人ってすっごく優しいかも?脱出計画は一挙に吹っ飛び、フランス定住を即決める。住んでみたら奥が深いフランス生活。1年が2年になり、、、あっという間に13年。住めば都のフランスはパリで、納豆と豆腐を食べ、中華街でベトナム麺をすすり、日曜日はマルシェで季節の野菜と魚を買い、時に日本のカボチャを育て、楽しく過ごしております。

 
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